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公開授業

日本近代黎明史I(前期)受講生募集

至誠館大学・吉田松陰研究所の野村興兒所長(学長)と三宅紹宣副所長 (広島大学名誉教授)が講師となり、公開授業「日本近代黎明史I(前期)」 を開講します。
日本近代への歴史の流れについて、その時代背景も含めて講義します。

日時:令和6年9月2日(月) 10:30〜14:15
場所:至誠館大学1号館102

※前期・後期(2月予定)合わせて出席された方に「修了証書」を進呈します。

公開講座の内容

①10:30~12:00
「幕末維新における欧米列強の対日政策」 野村興兒(至誠館大学学長)

講座の狙い 欧米列強の東アジア進出の中で列強各国の対日政策、列強内の力関係の変遷を調べ、我が国の近代化への影響を明らかにする。
講座の概要 1)東アジアへの進出は、英・蘭・仏が中心となり、一方ロシアは沿海州を中心とした南下政策をとるなか、突如として米がペリー艦隊を派遣し、和親・通商の各条約を調印し、続いて同趣旨の条約を4ヵ国とも締結(安政の5ヵ国条約)。
2)開国・通商が進む中で、激化する攘夷運動に対処するため、英・仏は横浜に両国軍を駐屯させる。
3)幕府と薩・長等の雄藩との対立が深まり、国内戦争(戊辰戦争)が始まる。当初は、仏は幕府を支援、英は薩・長支援と対応が分かれるも、議論の結果「局外中立」の決定に至る。
4)しかし、米の南北戦争の終結に伴い余剰となった大砲・小銃等が、海外の兵器商人により日本国内に持ち込まれる。
メッセージ 1)「歴史は繰り返す」と言われているが、歴史を学ぶことの意義は「過去を通じて未来を学べる」にある。
2)「日本の歴史」は「世界の歴史」を学ばねば、十分の理解を得られない。

②12:45〜14:15
「幕末の貿易開始と政治激動」 三宅紹宣(広島大学名誉教授)

講座の狙い 幕末の貿易開始にともなって発生した経済破壊の実態を明らかにし、そのことを底流として高まった政治激動について、長州藩の攘夷決行、奇兵隊の結成、禁門の変、下関戦争、第一次長州出兵などの流れを中心に解明したい。
講座の概要 1 開港と貿易の開始による経済破壊、2 尊王攘夷運動の高まり、3長州藩の攘夷決行と奇兵隊の結成、4 民衆の対外的危機意識の高まり、5 八月十八日の政変、6 禁門の変、7 下関戦争、8 第一次長州出兵
メッセージ 幕末の政治激動の底流には、経済破壊され生活困窮した民衆の大きなうねりがあったことを明らかにし、歴史をダイナミックにとらえてみたい。

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